今日の日記

2003年12月16日
本が読みたい。
最近すごく本が読みたい。
そろそろ部屋にある本も読む物がなくなってきたから、何か買わないといけないかな〜。
本が読みたくなるときは、たいてい何かから逃げたい時だ。
誰かがお酒を飲んだり、パチンコをしたりするように、私は本を読む。
そんな時読む本はあんまり考え込まなくていいものじゃないと絶対だめだし、だからといって
つまらないものはすぐに飽きてしまう・・・。

三浦綾子という作家がいる。氷点や塩狩峠を書いた人だ。彼女の本が好きだ。
高校のころから好きで読んでいたけれど、
ある時、読めなくなった頃があった。
彼女の本を読むと、あまりにリアルな生身の人間の姿が描かれていて、「何もそこまで書かなくても・・・」と思ってしまう。

架空の人物には本物の人間ほどの汚さや傷を負って欲しくない、と私は知らずに思っている。
架空の小説でまでも、現実と同じゆがみや重み
を味わわなければならないなら、リラックスするための読書にはならないからだ。
自分が小説を書いたら、きっと私は「色々あったけどハッピーエンド」的なものを書くでしょう。
結局私は逃げる。
真意をついたあまりにも等身大な世界は、何か自分の心の中をえぐって、さらすような気がして出来ない。
事実や現実を認めた上で、それを語るというのは、きつい作業だ。

でも三浦綾子にはそれができた。

彼女は逃げない人なのだ。
向き合う人だ。
だからこそ書き続けられたんだろう。



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