雲の上の世界が近づいたり遠ざかったりする。
自分がもうすぐ死ぬと思っていた頃、死ぬのなんか怖くなかったはずの私でも、地獄に堕ちることを本気で怖がったし、どうせ死ぬならあれをやってから、コレをやってから・・・などとやり残したことがたくさん浮かんできた。
生き延びる、ということを真剣に考えた。
そして実際に生き延びることに成功した私は、
時間と共に、のぼりかけていた雲の上への階段を、無意識のうちに降りていて、地上に足をつけて歩いている。
でも雲の上へ続く階段は不思議なもので、意識的に登ったり降りたり出来ない。
それに登ってる最中も降りている最中も、そのことには気が付けないのだ。
心配や不安が突然襲って来て、はっと気がつくと今の今までいたはずの地上の世界は遙か下の方に小さく見えていて、私は階段の中段くらいで登るやら降りるやら、アタフタとしている。
だけど、地上で心配事や不安を数え始めた瞬間と、階段の中段あたりから下を見下ろす瞬間の間には、一瞬のスキもないような気がする。
つまり、階段を登っている時間はないのだ。
ワープしているか、瞬間移動しているか、きっとそんな感じなんだと思う。
最近やけに登ったり降りたりが多い。
自分が地上と雲と、どっちに近いんだろうなんて思う。
でも私はまだしないとならない事が色々あるから、神様もまだ呼んではくれないだろう。
死ぬ前に旅行をするとか、お金を全部使うとか、そんな事じゃなくて、しなければならないのは、やっぱり私の体に繋がれている、人との繋がりという無数の糸を、絡まっている糸はほどいて、ちぎれているものは結んで、ぜんぶまっすぐな糸に直してからじゃないと死んではいけないよと神様が言っているような気がするのだ。
私には糸なんか一本もないって、そんな風に言って生きていたけれど、せっぱ詰まると直さなくちゃいけない糸がたくさん見えてくるなんて、なんだか人間らしくていいな、と思う。
自分がもうすぐ死ぬと思っていた頃、死ぬのなんか怖くなかったはずの私でも、地獄に堕ちることを本気で怖がったし、どうせ死ぬならあれをやってから、コレをやってから・・・などとやり残したことがたくさん浮かんできた。
生き延びる、ということを真剣に考えた。
そして実際に生き延びることに成功した私は、
時間と共に、のぼりかけていた雲の上への階段を、無意識のうちに降りていて、地上に足をつけて歩いている。
でも雲の上へ続く階段は不思議なもので、意識的に登ったり降りたり出来ない。
それに登ってる最中も降りている最中も、そのことには気が付けないのだ。
心配や不安が突然襲って来て、はっと気がつくと今の今までいたはずの地上の世界は遙か下の方に小さく見えていて、私は階段の中段くらいで登るやら降りるやら、アタフタとしている。
だけど、地上で心配事や不安を数え始めた瞬間と、階段の中段あたりから下を見下ろす瞬間の間には、一瞬のスキもないような気がする。
つまり、階段を登っている時間はないのだ。
ワープしているか、瞬間移動しているか、きっとそんな感じなんだと思う。
最近やけに登ったり降りたりが多い。
自分が地上と雲と、どっちに近いんだろうなんて思う。
でも私はまだしないとならない事が色々あるから、神様もまだ呼んではくれないだろう。
死ぬ前に旅行をするとか、お金を全部使うとか、そんな事じゃなくて、しなければならないのは、やっぱり私の体に繋がれている、人との繋がりという無数の糸を、絡まっている糸はほどいて、ちぎれているものは結んで、ぜんぶまっすぐな糸に直してからじゃないと死んではいけないよと神様が言っているような気がするのだ。
私には糸なんか一本もないって、そんな風に言って生きていたけれど、せっぱ詰まると直さなくちゃいけない糸がたくさん見えてくるなんて、なんだか人間らしくていいな、と思う。
コメント